株式会社 Vapaus

以前、居酒屋チェーン店でエリアマネジャーとして働いてきましたが、娘が腹壁破裂という状態で生まれ、その後２年間の入院生活の中、度重なる手術を受ける中で、低酸素状態となり脳性麻痺という当時は初めて聞いた病名を告げられ、ほぼ寝たきりの生活を余儀なくされました。

当時は、急に動けなくなったという現実を全く受け入れることができませんでした。しかし、娘の戦う姿を見ているうちに病院での治療だけでなく、何か自身で力になれることはないかと考え、東洋医学に可能性を感じたことから、専門学校に通うために当時の仕事をやめ一念発起し鍼灸師になるという新たな道を進み始めました。 国家資格を取得後は娘への治療の甲斐もあり、体調を崩し入退院を繰り返す日々でしたが、徐々に自宅にいられる時間が長くなってきました。

また、現在はデイサービスに通っていますが、高校卒業後の通う施設や親亡き後のことなど将来の不安は多くあります。 鍼灸師として障がいを抱えたの子どもや親御さんと関わっている中で同じような不安や悩みを持った方、保育だけではない、もっと個々に適した療育を行なって欲しいという思いを持った方が多くいるという現実を見てきました。

そこでそれらの不安や悩みをサポートしたいと考え、この度の会社設立に至りました。

障がいを抱えた子どもたちが不便と感じる制約を少しでも解消し、生涯不安を抱えることのない環境を用意できたらといいなと考えています。 そのため、今後は高校卒業後の生活介護、就労支援の事業所、グループホーム、老人ホームの設立など子どもたちの居場所はもちろん親御さんも含め障がいを通して安心できる環境設計を考えています。